ネットワーク設定の不適切な変更は、それがネットワーク上の1サーバーであったとしても、大きな問題を引き起こす可能性があります。ネットワーク・パフォーマンスが悪化したり、重要なサービスが停止したり、あるいは、SOX、PCI、HIPAA、FISMA といった規制コンプライアンス違反になることさえあり得ます。さらには、ネットワークセキュリティ上の問題にもつながりかねません。

ずさんな設定管理が引き起こした嘆かわしい状況が身近なところに見受けられます。Facebook を例にとると、このサイトは3月に2回の大きな機能停止 を起こしましたが、1回目はほぼ1日続いて、Facebook や Instagram のような中核事業に影響を与えました。原因は何だったのでしょうか?Facebook によると、サーバーの設定変更でした。

こういった悲劇は回避できるのでしょうか?ネットワーク設定管理を使えば、可能です。

ネットワーク設定管理とは?

ネットワーク設定管理とは、ネットワークハードウェアおよびソフトウェア資産に関する情報を監視、管理、文書化、およびアーカイブするプロセスのことです。ソフトウェアバージョンのアップグレード、パッチのインストール、パスワードの変更、ホスト名の解決、経路や転送情報の指定など、ネットワーク設定には数々のアクティビティが含まれます。

事業継続性は最適な効率で機能するネットワークに大きく依存しており、ネットワーク設定情報を包括的に監視し管理することは不可欠です。

手作業での管理には限界

ネットワーク設定管理を手作業で行うには、管理者が各デバイスに個別にログインするか、またはグループ管理用にカスタマイズされたスクリプトを実行する必要があります。設定と変更の管理をこのような手作業で行うことは可能ですが、時間がかかる煩わしいプロセスであり、人的ミスが入り込む危険もあります。システム管理者が何千ものデバイスの変更設定を手作業で処理するとしたら、設定を誤らない保証はあるでしょうか?現在のネットワークには数十から3桁にも達する数のマルチベンダーの資産が接続しているので、ネットワーク設定管理を手作業で行うには限界があり、エラーが発生する可能性は否定できません。

WhatsUp Gold で設定と変更管理を自動化

ネットワークの複雑化のため人手によるネットワーク設定管理が困難な場合は、WhatsUp Gold など、ネットワークの設定管理を自動化できるソフトウェアを利用することを検討するべきでしょう。ネットワーク設定管理ソフトウェアを使うと、設定ファイルのバックアップやパスワード変更管理などの反復的なタスクを簡単にスケジューリングできます。

WhatsUp Gold の設定管理モジュール は、デバイス設定ファイルを無制限にダウンロードし、保存する機能を提供します。現在の設定ファイル、起動時の設定ファイル、保存されている設定ファイルに動的にアクセスし、検索したり保存したりできます。設定ファイルの各バージョンを比較し、セキュリティとポリシーのコンプライアンスを確認し、必要に応じて設定内容を更新できます。WhatsUp Goldの統合ITプラットフォームは、ネットワークを広範囲にスキャンし、ネットワーク資産情報を包括的なインベントリに記録します。

ネットワークデバイスの設定エラーのトラブルシューティングは、以前のバージョンの設定ファイルにすぐにアクセスできるため簡単に行うことができ、平均修復時間(MTTR)が短縮されます。また、設定の変更(承認済みの変更も、未承認の変更も)が検出されると、リアルタイムの警告を受け取ることができるので、ネットワーク全体の設定変更を常に把握できます。

WhatsUp Gold の設定管理モジュールで、ネットワーク上のルーター、スイッチ、およびファイアウォールの設定と変更管理を自動化できます。すべてのデバイスが承認された設定で稼働していることを確認でき、ネットワークのセキュリティを保って規制コンプライアンスを徹底できます。

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