<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=1678611822423757&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">

PowerShell を使ったレジストリのアクセス許可の変更

Adam Bertram| June 18 2020

| IT insights, PowerShell

Windows レジストリは、サイバー攻撃者にとっては魅力的な攻撃対象です。セキュリティの脆弱性を導入したり、Windows システムを使えなくしてしまうのに、レジストリほど好都合な場所はありません。

セキュリティやトラブルシューティングのためにレジストリ・キーへのアクセス許可をコントロールするには、いくつかの異なる方法がありますが、このブログでは、PowerShell を使った方法を説明します。PowerShell コマンドレットと、ちょっとした .NET マジックを使用すると、レジストリのアクセス許可を自由に読み取って操作できます。

レジストリのアクセス許可とは?

このブログで取り上げる「レジストリのアクセス許可」は、アクセス制御リスト(access control listACL)を構成するアクセス制御エントリ(access control entriesACE)のセットを意味します。ACLは、レジストリ・キーに適用されます。

ACL IT の多くのエンティティに共通の用語であり、レジストリ・キーに適用されることも一般的な認識です。ACL は、どのアカウントがどのようにしてレジストリ・キーにアクセスできるかを定義します。

レジストリのアクセス許可で、特定のレジストリ・キーにアクセスできるアカウントと、そのアカウントが持つアクセス許可の種類が定義されます。

既存のレジストリ・キーのアクセス許可情報

まず、アクセス許可の変更を加えたいレジストリ・キーを探します。ここでは、HKCU: のパスでランダムに1つ選択しますが、どんなキーを選択しても構いません。

変更を加える前に、現在の ACL を確認し、問題が発生した場合に備えてバックアップを作成することをお勧めします。Get-Acl は、ACL を確認するのに使える PowerShell のコマンドレットです。

PS> $acl = Get-Acl 'HKCU:\AppEvents\EventLabels\ActivatingDocument'
PS> $acl.Access

RegistryRights    : ReadKey
AccessControlType : Allow
IdentityReference : APPLICATION PACKAGE AUTHORITY\ALL APPLICATION PACKAGES
IsInherited       : False
InheritanceFlags  : ContainerInherit
PropagationFlags  : None
--snip--

現在のACLの情報が獲得できたら、変更を加えることができます。心配な場合は、Export-CliXml コマンドレットを使用して既存の ACL をファイルシステムに保存することもできますが、それについてはここでは触れません。もし興味がある場合は、こちらの、Export-CliXml コマンドレットを使用してオブジェクトをディスクに保存する例をご参照ください。

PowerShell を使用して ACL を作成

まず Get-Acl を使用して ACL 情報を入手しましたが、レジストリを使用しているので、この特定の ACL はそのレジストリでのみ機能します。ACL を更新するには、そのレジストリ用にルール(ACE)を追加する必要があります。

PowerShell を使用して Windows レジストリの権限を定義するには、System.Security.AccessControl.RegistryAccessRule オブジェクトを作成します。このオブジェクトを使用すると、ACE が適用されるプリンシパル(ユーザー、グループなど)などの基準、アクセスレベル、そのアクセスを許可するか拒否するかを定義できます。

レジストリ権限の定義

レジストリ・キーに適切な権限を割り当てる必要がありますが、Microsoft が用意している [RegistryRights 列挙型] ページに記載されている14種類の中から適切なものを選択してください。

RegistryAccessRule オブジェクトの作成

適切なレジストリ権限が確認できたら、RegistryAccessRule オブジェクトの作成に取り掛かります。このオブジェクトには3つのパラメータを渡す必要があります。

  • IDWindows アカウント)
  • レジストリ権限 (オブジェクトごとに1種類なので、複数の異なるオブジェクトを持つことになります)
  • レジストリ権限を許可するか拒否するかのタイプ種別

まず、ID を作成するには、ID リファレンスを渡す System.Security.Principal.NTAccount オブジェクトを作成します。

$idRef = [System.Security.Principal.NTAccount]("HOSTNAME\username")

次に、上記14権限のうちの1つを使用して System.Security.AccessControl.RegistryRights オブジェクトを作成します。

$regRights = [System.Security.AccessControl.RegistryRights]::FullControl

次に、継承フラグと反映フラグを定義します。NoneContainerInheritObjectInherit から選択します。これらのオプションの詳細については、こちらをご覧ください。

次の継承 (inheritance) フラグと反映 (propagation) フラグは None に設定されています。つまり、親レジストリ・キーから権限を継承しません。

$inhFlags = [System.Security.AccessControl.InheritanceFlags]::None
$prFlags = [System.Security.AccessControl.PropagationFlags]::None

継承フラグと反映フラグを設定したら、[AccessControlType 列挙型] (アクセス制御タイプ) を設定します。

$acType = [System.Security.AccessControl.AccessControlType]::Allow

最後に、収集したすべてのオブジェクトを使用して RegistryAccessRule オブジェクトを作成します。

$rule = New-Object System.Security.AccessControl.RegistryAccessRule ($idRef, $regRights, $inhFlags, $prFlags, $acType)

これで、$rule 変数に RegistryAccessRule が定義されました。これは次のセクションで必要になります。

ACL の追加

次のステップは、AddAccessRule() メソッドを使用して、前のセクションで作成した RegistryAccessRule を現在の ACL に追加することです。

PS> $acl.AddAccessRule($rule)

既存 ACL の上書き

あるいは、SetAccessRule() メソッドを使用して、既存の ACL を完全に上書きすることもできます。

PS> $acl.SetAccessRule($rule)

ACL の割り当て

ここまで来ましたが、まだ終わりではありません。Set-Acl コマンドを使用してレジストリ・キーに新しい ACL を適用する必要があります。$acl で、適用するキーをポイントして、保存した ACL Set-Acl に直接渡します。

最初に ACL を収集したのと同じキーに ACL を設定したいので、そのキーパスを Set-Acl -Path パラメータに渡して適用します。

$acl | Set-Acl -Path 'HKCU:\AppEvents\EventLabels\ActivatingDocument'

レジストリへのアクセス許可ルールが追加された ACL は、元のレジストリ・キーに適用されます。Get-Acl を再度呼び出すと、IdentityReferenceRegistryRightsAccessControlType プロパティが意図した通りに変更されていることが確認できます。

PS> (Get-Acl 'HKCU:\AppEvents\EventLabels\ActivatingDocument').Access

RegistryRights    : FullControl
AccessControlType : Allow
IdentityReference : <hostname>\Administrator
IsInherited       : False
InheritanceFlags  : None
PropagationFlags  : None

 

まとめ

このブログでは、ACE をキャプチャして変更し、レジストリ・キー に適用する方法を説明しました。PowerShell Get-Acl コマンドレットを使用して既存の ACL を検索し、Set-Acl コマンドレットを使用して変更を加えることができます。これら2つのコマンドレットを使用するだけで、PowerShellでレジストリのアクセス許可を操作することができます。

 

Topics: IT insights, PowerShell

Default HTML block

コメントをどうぞ

メールアドレスは公開されません。アスタリスクマーク*のついたフィールドは必須項目です。

THIS POST WAS WRITTEN BY Adam Bertram

Adam Bertram is a 20-year veteran of IT. He’s currently an automation engineer, blogger, independent consultant, freelance writer, author, and trainer. Adam focuses on DevOps, system management, and automation technologies as well as various cloud platforms. He is a Microsoft Cloud and Datacenter Management MVP and efficiency nerd that enjoys teaching others a better way to leverage automation.

無料試用版

無料試用版をお気軽にお試しください。

無料試用版を試す

コンタクト

ご質問、ご意見をお寄せください。

連絡先

ブログの定期メール便

ブログを定期的にメール配信いたします。