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インポスター症候群を克服する方法

Adam Bertram| May 31 2019

| monitoring, IT insights

Imposter-Syndrome-image

インポスター症候群で苦しんだ経験者として、自分ではなくてほかの誰かのものであるべき素晴らしい人生を、ほかの誰かのおかげで送れているに過ぎないのだという感覚は、よく理解できます。

私は、”エキスパートに囲まれているように感じる感覚を知っています。周囲のエキスパートは自分よりはるかにたくさんのことを知っていて、「どうして自分がここにいるのだろう、みんなそのうち、自分が何も知らないことを察するに違いない。」と、ひそかに困惑している感覚を知っています。

インポスター症候群は、当事者がチャンスを得て挑戦しようとする気を削ぎ、成功した華々しいキャリアを獲得できるはずの能力を抑え込んでしまいます。そして、内向的でやや偏屈的な人が集まりやすいIT部門には、インポスター症候群がはびこりやすいようです。行動科学の国際ジャーナルに掲載されたレビュー記事によると、70%の人々が人生のある時点でインポスター体験をしているということですが、技術屋に限れば、さらに高い数値を示すと思います。

インポスター症候群とは

まず、インポスター症候群とは何なのでしょうか。あまり学術的でない言い方で表現すると、インポスター症候群とは他人の靴をはいているような感覚を持つことです。現在の成功が、自分自身の努力や才能に帰せらるべきものではなく、単なる幸運にすぎないという思いを抱きます。情報技術の分野では、インポスター症候群は通常、自分はそれほど知識を持っていないと思ったり、同僚ほど多くのタスクをこなせていないと感じたりするという形で現れます。同じ立場にいると思っている人と自分とを比べるようになると、症状は特に強くなります。

よく見られる症状には次のようなものがあります。

  • 自分が不適格だという感じ
  • 運だけで成功したような気分
  • 自分の考えが否定されるのを恐れて発言を控える傾向
  • 多くの同僚が聡明なのに自分はそうでないとの信じ込み
  • 誰かがすでにやっているので自分には共有する価値があるものがないという考え
  • 話していることを本当に自分が知っているのだと周りに信じさせるようなトリックを使ったのではないかという疑念
  • 仮面をはがされてそのうちみんなに自分が詐欺師であることがばれてしまうという恐れ

インポスター症候群の特徴は、成功ではなく失敗の方に関心が向かってしまうことです。たとえもし、癌を治癒したり、世界の飢餓を解消したり、犯罪率を0%に下げることができたりといった素晴らしい成功を成し遂げたとしても、高校の物理で一度不本意な成績をとったことで自分を愚か者と決めつけ、成功はなんとかそのように見せかけることができているに過ぎないと感じます。どうしてそんなことができたのか、とにかく自分が優秀だからではない、と考えてしまいます。

インポスター症候群がITに特に多くみられるのは、IT管理者のステレオタイプのせいではないかと考えています。技術屋は、左脳派で、内向的で、シャイで、「自分には価値がない」と思うほど控え目だといった傾向があります。技術屋のアイドルはセレブではなく、Intel のロックスターのような有名なオタクを崇拝します。技術屋は、技術的なことは何も知らず、騒がしくて、傲慢で、外交的なマーケティング担当者や営業担当者たちとの対極にあると考えています。極端な言い方かもしれませんが、たいていのシステム管理者は多少なりとも共感すると思います。「セールス」っぽくない技術屋は、べらべら話し立てず、決して意見を押し付けたり自慢したりすることはありません。(セールスエンジニアの方がこのブログを読んでいないといいのですが。)

インポスター症候群の治療

まず第一に、インポスター症候群のための「治療法」はありません。もし治療法が存在したら、技術の進歩はもっと加速化されていたかもしれません。インポスター症候群は心の状態であって、自信を培い、自分が成し遂げたこと1つ1つを思い起こし、他者と比較しないようにすることで、鬱屈した気分が和らぎます。

インポスター症候群に陥った技術者に推奨したいのは、「他のみんなに見る目がないから自分が今の地位を得たと考えることが、果たして妥当なのか?」と自問してみることです。自分がふさわしくない立場にいる詐欺師だと感じるということは、その状況を認めている人たちが何もわかっていない木偶の坊だと暗黙のうちに信じているということを意味します。自分が、制度内でうまく立ち回って地位を得たに過ぎない偽物だと考えることは、軽蔑すべき傲慢な性格を自分が持っていると認めることになってしまいます。あなたは人々をだまして幸運を引き寄せるのが得意なのですか?こういう具合に理詰めで考えることで、インポスター症候群を克服できるのではないでしょうか。

また、自分の成果を追跡することも重要です。プロジェクトが完了したら、何らかの形で記録に残します。成し遂げたことのすべてを定期的に見直してください。成果を客観的にレポートすることは勤務評定のときにいずれにせよ必要になります。

最後に、後生ですから、自分と他者とを比較するのをやめてください。つい比較してしまうという習性は、それだけで別のブログを書くことができるほどのやっかいな問題です。自分と他の人とを比較するのに神経をすり減らしているその時間を使って、新しいスキルを習得し、新しい経験を積み、憧れていた Intel のロックスターのような仕事につけるかもしれません。他者を見るのではなく自分のキャリアパスを見て、自分が楽しいと思えることに時間を費やしてください。自分はハイテク億万長者ではないから、あるいは自分はただ上級エンジニアの地位を引き継がされただけだから、自分の地位は注目に値するものではないなどと考えるのをやめてください。自身の頑張りと成果を過小評価する必要はありません。それは、あなた自身と、その地位にたどり着くのを手助けしてくれたほかの人たちに対して、失礼にあたります。

まとめ

DSM (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、精神障害の診断と統計マニュアル) の中では、インポスター症候群は一般的な精神障害とは認識されていませんが、だからと言って無視していいわけではありません。診断されないままインポスター症候群をはびこらせておくと、聡明で優秀な技術屋仲間のキャリア進展が妨げられ、自分たちはまったく不十分だという鬱屈した気分を抜け出せないままになる可能性があります。

自分自身に少し優しくなってみましょう。あらゆる状況下で最善を尽くし、誰のためでもなく自分自身で望んでキャリアを築きましょう。仕事に誇りを持ち、自らの成功と失敗に対峙しましょう。今いる地位に到達するための決断をし、行動をしたのはあなた自身です。誰かが頭に銃を突き付けて強要したのではなく、自らの意志で、Kubernetes を勉強したり、クラウド移行プロジェクトに自主参加したり、同僚を感服させるスクリプティングのスキルを身につけたりしたのです。現在の地位が自分が享受すべきものではないことを誰も知らない、といった考えこそ傲慢であると自分に言い聞かせてください。

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THIS POST WAS WRITTEN BY Adam Bertram

Adam Bertram is a 20-year veteran of IT. He’s currently an automation engineer, blogger, independent consultant, freelance writer, author, and trainer. Adam focuses on DevOps, system management, and automation technologies as well as various cloud platforms. He is a Microsoft Cloud and Datacenter Management MVP and efficiency nerd that enjoys teaching others a better way to leverage automation.

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